皆さんこんばんわ。落ちこぼれで有名な私こと負け犬です。
俺はこれまで夢を持ったことが無かった。
子供の頃から夢も目標もなく、流れに流されるように生きてきた。
そのせいで、学校の授業で『将来の夢』がテーマの作文を書くときなんかはかなり苦労したのを今でも覚えている。
夢も目標も何もないから作文が全く進まず、仕方ないのでテキトーな職業を自分の夢だということにして無理矢理書いて提出したものだ。
時が経ち、小学校と中学校を卒業して高校に入学してもそれは変わらなかった。
高校2年生の夏も過ぎ、クラスメイトが口々に卒業後の自分の進路について語る中、俺は口をつぐむことしかできなかった。
高校3年生への進級を間近に控え、いよいよ将来に向けて具体的な準備をしなくてはならないというのに、俺はこの期に及んで将来どうするか何も決めていなかったのだ。
ほとんどの生徒が既に進路を決めてしまっていたため、ほぼ無人状態になった進路指導室で俺は途方に暮れた。
やりたいことがない。
俺は何がしたいんだ?どうすればいいんだ?
目の前に無造作に散らばった企業や大学の資料は、俺の問いには当然答えてくれない。
どうしたものかと意味もなく視線を彷徨わせていると、ある資料が俺の目に映った。
それは自動車整備学校の資料だった。
俺は特に何も考えずにその資料を手に取って読んでみた。
学費は安いが設備はあまり充実しておらず、建物なども古いらしい。
全校生徒の数もかなり少ない。
言ってしまえば『時代に取り残された寂れた学校』という感じだった。
しかし、困り果てていた俺はこの学校に行くことにした。
とりあえずなんでもいいからサッサと進路を決めたいがための浅はかな決断だった。
こうして俺はこれっぽっちも興味が無い自動車業界に踏み込んだのだった。
整備学校での日々の授業は別に面白くもなんともなく、ただ惰性で受けていただけだった。
自動車なんて全く興味が無かったので、当然工具すらまともに握ったことがない。
クラスメイトが当然のように工具の名称を口にしているのを聞いて、そこで初めて工具の名称を知ったくらいだ。
そんな話にならないくらいのド素人だった俺だが自動車整備学校を問題なく卒業し、国家資格である2級ガソリンや2級ディ―ゼル、その他にも色々な資格を取得することが出来た。
今思えば、全く興味も無いのによく資格なんて取れたなと思う。
資格を取得した俺はついに自動車整備士として働きだすのだが、そこで待っていたのは挫折の連続だった。
仕事内容は4K(キツイ・汚い・危険・給料安い)、強烈な縦社会な人間関係、毎日のように続く残業などなど、どれも俺の想像とかけ離れていたのだ。
ただ惰性で流れてきただけの俺にはとても耐えられなかった。
だから最初に就職した会社はすぐに辞めてしまった。
『甘えんな』
『自業自得』
『考えなしの大馬鹿』
『仕事なんだから辛いのは当たり前だろ』
こういうことを言われても仕方がないと思う。
実際、俺もそう思う。
その後もいくつもの整備会社を転々とした。
会社を転々としていく中で、高校生の頃によく考えも調べもせずに自動車整備学校を選んでしまったことを死ぬほど後悔したがもはや手遅れ。何もかも遅すぎた。
入退社を繰り返したおかげで履歴書の内容が傷だらけになった頃、今の会社に辿り着いた。
この頃の俺は『さすがにこれ以上は仕事を辞められない。なんとかここで働き続けなくては』という強迫観念のようなものに囚われていた。
なんで俺はこんなことやってんだろ?なんで俺はここにいるんだろ?
違和感。
まるで・・・そう、何かが噛み合っていないような感覚を感じながらも、俺は整備士として仕事をし続けた。
そしてなんとか辞めずに働き続けること約5年半。
俺は鬱病になった。
辞めずに働き続ければいつかきっと状況は良くなるし、この違和感も消えるだろう。
そう信じて頑張って働いてきた結果がこれである。
状況が改善するどころかむしろ悪化しているし、違和感も日に日に大きくなるばかりだ。
思わず乾いた笑いがこぼれそうになる。
それと同時に涙もこぼれそうになる。
一体どうすればこの負の連鎖から抜け出せるのだろうか。
高校生の頃に犯した過ちは、もう挽回することは出来ないのだろうか?
俺は考えた。
この負の状況から脱出する方法を。
俺は考えた。
普通の人並みの、ささやかな幸せを手に入れる方法を。
そして俺はひとつの結論に辿り着く。
そうだ、イラストレーターになろう(唐突)
要するにですね?好きでもないことを嫌々やってるから病んじまうわけですよ。
なら好きなことをしたほうがいいんじゃね?って思った次第であります。
どうせなら嫌なことで苦労するんじゃなくて自分の好きなことで苦労したほうがいいじゃん。
人生は一度きり。自分の好きなことをして死のうぜ。
そんなわけで、ちょっと頑張ってイラストレーターを目指してみます。
もちろん、そう簡単になれるものではないでしょう。
イラストレーターとしてやっていける人はほんの一握り。
やっていけない人がほとんどでしょう。
仮になれるとしてもどれだけの時間がかかるかもわからない。
茨の道どころか地雷が埋まった破滅への道と言っても過言ではありません。
でもな?やる前から『無理無理無理無理!!むぅーりぃーーー!!!』って諦めるのは違うんじゃねぇの?
少しくらい足掻いてみたっていいんじゃねぇの?
やる前から無理だって言って尻尾を巻いて逃げ出すんじゃ、負け犬で有名な俺と大差ないぜ?
【イラストレーターだなんて普通に考えれば無理だろ。結果が分かりきってるのにやるとか正気とは思えないね】
なんでやる前から無理だって分かるんだよ!お前は未来予知でも出来んのか!?ドラえもんと未来でも見に行ったのか!?おぉん??
【仮にイラストレーターになれたとしても将来的にどうなの?収入は安定するの?お先真っ暗にしか思えないんだけど?】
俺が今勤めてる民間自動車整備工場だってお先真っ暗だわ!
ぶっちゃけ、民間整備工場では日々進歩し続けている自動車業界についていけないと思うよ。
既に民間整備工場では設備不足で整備できない自動車とか増えてきてるし。
どちらの道もどうせお先真っ暗なら、俺は自分の好きな道を選ぶわ。
【いい大人がいつまでも子供みたいなこと言ってるんじゃねぇよ。もっと現実を見ろ。いい加減大人になr】
だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やかましい!!
正論ばっかり言いやがって!正論で相手を言いくるめるのがそんなに楽しいかコンチクショウ!!
これは俺の人生だ!!!俺が主人公なんだよ!!!脇役が知った顔してしゃしゃり出てきてんじゃねぇ!!!!
俺はイラストレーターを目指す!!異論も反論も認めない!!
まだまだ正論武装した奴が出てきそうだが、相手したってキリがない。
なのでとりあえずここらで今後の私の目標の話をしておきます。
もちろん私の目標はプロのイラストレーターですが、最初からイラストレーターになろうとしても当然無理です。
物事には順序があります。
プロ野球を観戦した子供がいきなり『オラ、野球選手になるだよ!!』って言ってプロ認定試験を受けてもプロにはなれませんよね。っていうか試験すら受けられないと思います。
まずはそれ相応に下積みをしなければなりません。
それに、大きすぎる目標はモチベーションをゴリゴリ削るだけです。
ですので、まずはいくつかの段階に分けることにします。
主目標(イラストレーター)の前の小目標をいくつか決めて、まずはそれを達成するために頑張ります。
その小目標をどうするかは既に考えてあります。
まず最初の小目標。それはズバリ、コミケに出店することです。
この小目標ですら、今の何も無い私にはかなり大変そうですが、それでもプロのイラストレーターになるよりは3.8mくらいハードルが低いと思います。
てなわけで、まずはコミケで出店できるように頑張ります。
まずはなんといってもイラストを上達させないと話にならないな。
今の俺では素人に鼻毛が生えた程度のイラストしか描けないし。
こんな鼻くそみたいなイラストでは全っ然駄目だ。
練習してもっと上達しなければ。
・・・ところで、イラストの練習って何をすればいいんですかね?
今までマトモに練習したことがないので、何をすればいいのか全く分かりません。
絵描きの皆さんはどういう練習をしていますか?
もし良ければ教えてくださいお願いしますなんでもしまかぜ。
イラストの練習と同時に、コミケに出品する品物も考えておいた方がいいよな。
さすがに今年の夏のコミケの参加は厳しいというか無理なのでしませんけど。
っていうか今年はコミケ出来るんですかね?コロナウイルス騒ぎで中止になる可能性が高いと思うんですよね。
とりあえず来年開催のコミケか、もしくは今年の冬コミから応募してみるとするか。(さすがに冬コミは厳しいか?もし当選しても商品を準備できないかもしれん)
まだなにも調べてないからよく知らないけど、コミケってサークルじゃないと出店できないんだっけ?
サークルか・・・よし。
私こと負け犬は、サークル『落ちこぼれ神社』の結成をここ宣言する!!
俺一人しかいないサークルをサークルといっていいのかは知らないし、そもそもどんな条件を満たせばサークルと認められるのかも全く知らない。
だが、『~だから難しそうだなぁ』とか言って尻込みしてたんじゃ何もできやしない。
問題があるならどうとでもしてみせる。
今回の私はそれくらい本気です。
何も知らない素人の戯言だと思って笑いたければ笑え。
今の俺はさぞかし滑稽に見えるだろうよ
だが今に見てろよ?
俺は誰に何と言われようと、目標に、ようやく見つけた夢に向かって突き進んでやる!
落ちこぼれの意地を見せてやらぁ!!!