皆さんこんばんわ。運動不足で有名な私こと負け犬です。
私は先日、得体のしれない小説っぽい物を人生で初めて書いてみたわけなんですよ。
想像してたよりも書くのが大変でしたが、書いてて意外と楽しかったです。
お話を書くのって案外楽しいものなんですね、上手い下手は置いといて。
これなら今後も気が向いたときに書いてみてもいいかもしれないなと思いました。
そんなわけで、『小説家になろう』という小説投稿サイトで連載を始めてみました。
テキトーに書いてみるで小説っぽい何かを書いているときに『あ、こういう小説書いてみたいな』って感じでアイディアがふと頭の中に浮かんできていたんですよ。
その浮かんだアイディアの小説を連載します。
『小説家になろう』は誰でもサイト内で連載することができるので、私のようなまだ2回くらいしか小説を書いたことがない素人でも連載可能です。
とりあえず、 第1話を書いてみたのでこのブログにも載せておきます。
テキトーに書いてみるで書いた小説よりかなり短い文字数になっていますので、長文お断りな方も読んでくれると嬉しいです。
ヤンデレ彼女の躱しかた
朝。
俺、浅川守の一日は爽やかな小鳥のさえずりとネットリと鬱陶しく絡みつく視線に迎えられて始まる。
・・・・・・この視線も毎日のことだからもう慣れっこだけどな。
まだ眠気で重い瞼を無理矢理開けると、俺の視界に超どアップに拡大された美少女の顔が飛び込んできた。
「おはようございます、守さん」
「・・・あぁ、おはよう」
この今にも唇が触れそうなほどの至近距離から俺に朝の挨拶をしてきた美少女は『木ノ下ゆい』。
俺とはガキの頃からの付き合いで、所謂幼馴染というやつだ。
ゆいは毎朝こうして超至近距離で起こしてくる。
昔からのことなのでもう慣れたが、たまにドキッとすることがあるので正直やめてほしい。
「守さん、今日もいい天気ですよ」
ゆいはそう言って部屋のカーテンを開ける。
部屋に差し込む日の光が、ゆいの腰ほどまである艶やかで長い黒髪を優しく照らす。
朝日に照らされて輝く髪はまるで絹のように美しかった。
そんな歯の浮くようなセリフ、本人の前では言えないけどな。
背中がむず痒くなっちまうぜ。
それに、下手に褒めるのは危険だ。
何故かって?それはだな・・・・・・。
「ところで守さん?」
「うん?どうした?」
「昨夜、21時34分51秒~21時55分23秒までスマホで電話されていましたよね?どなたと電話していたんですか?」
「・・・・・・」
俺の幼馴染である木ノ下ゆいは、俗に言う『ヤンデレ』というやつだからだ。
下手に『君の髪は綺麗だね』とか言おうものなら彼女はその場で結婚式場の手配を始めることだろう。
まだ高校生である俺としては、学生結婚は勘弁してほしいところだ。
「守さん?聞いていますか?」
「あぁ、悪い悪い、ちゃんと聞いてるよ」
ゆいは光が灯っていない暗く濁った目で俺を見ていた。
はぁ・・・・・・朝から勘弁してほちぃな☆
どうやら昨夜、俺が電話していたところを何らかの手段で見ていたようだ。
俺にプライバシーというものは無いんでしょうか?
いつものことだけどさ。
「昨夜は渡辺と電話してたんだよ」
「渡辺?誰ですか?」
「俺達と同じクラスの男友達だよ!?」
「あぁそうですね、そのような方もいましたね」
「お前もいつも会ってるだろ」
「守さん以外は全て等しく無価値ですので少しど忘れしてしまいました♪」
ゆいはこれさえなければモテると思うんだけどなぁ。
なんせゆいは文武両道で容姿端麗。
物腰も柔らかく、丁寧に話すその様は長い黒髪と相まってまるで大和撫子のようだ。
にもかかわらず、このぶっ飛んだヤンデレな性格のおかげであまり男子に告白されたりしないみたいだ。
過去にゆいに告白した勇気ある男子が何人かいたそうだが、全員即答でフラれたそうな。
ゆいにフラれた男気溢れる猛者達よ、君たちは悪くない、ただ相手が悪過ぎただけだ。
大丈夫、ヤンデレに告白するその勇気があればなんだって出来るさ。
ていうか俺もヤンデレはちょっと遠慮したいので俺と変わってくださいお願いします。
「さて、あんまりのんびりしてたら学校に遅刻しちまうな」
「ゆいは先にリビングに行っててくれ、俺も着替えたら行くから」
「はい♪」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ゆいはニコニコして一向に俺の部屋から出ていく様子がない。
君、さっき『はい♪』ってそれはそれは良い返事したよね?
なのにどうしてそこから1歩も動かないのかな?
いやぁ、不思議なこともあるもんだなぁ。
「あの・・・・・・ゆいさん?俺今から着替えるからさ、部屋から出てくれませんかね?」
「私は全然大丈夫ですので、どうぞお着替えくださいフフフッ」
「俺は全然大丈夫じゃないよぉ!!」
アカン、ゆいの目が獲物を狙う肉食獣の目になっとる。
え~と、こういう時はいつもどうやって対処してたんだっけかな?
「ゆい、いくら俺が幼馴染だからって着替えを覗くのは駄目だぞ」
「親しき中にも礼儀ありってやつだ」
「申し訳ありません、ですがたまには写真や映像ではなく直接守さんのお体を拝見させて頂きたいのです」
なんか物凄く聞き捨てならないセリフがサラッと出てきたけどここは安定のスルー。
俺にとっては盗撮なんて日常茶飯事だからな、この程度気にしていたら生きていけない。
・・・・・・後で家探ししてカメラを見つけなくては。
かなり巧妙に隠されているから見つけるの大変なんだよなぁ。
「とにかくだ、女の子は恥じらいというものが無ければイカンぞ」
「守さんは恥じらいのある女の子がお好きなのですか?」
「あぁ、例えば異性の着替えに誤って突入してしまった女の子が『キャッ!ごごごめんなさい!』って顔を真っ赤にして慌てふためく様はかなり萌えるな」
「かなり萌えるな!胸熱だな!」
大事なことなので2回言ってみた。
「・・・・・・そうですか」
「・・・・・・」
「キ、キャッ!申し訳ありません守さんが着替え中なのに間違って部屋に入ってしまいました~(棒読み)」
えぇ・・・・・・。
ゆいがいきなり大根芝居を始めちゃったよ。
両手で顔を覆って慌てふためくフリをしてるけど、指の間から獲物を狙うギラギラした目で俺をしっかり凝視してるのはバレバレだからな?
「どうですか?私の恥じらっている姿は萌えますか?」
「あぁ、心臓がバクバクして止まらないよ」
これもはやアレじゃん、最初は友好的に近づいて相手が油断したら即食らいつくタイプの捕食者そのものじゃん。
全然萌えません。
「それで、この後はどうすればよろしいのですか?」
「この後は慌てて部屋から出ていけば完璧だな」
俺がそう言うと、ゆいは小走りに俺の部屋から出て行った。
「守さん?部屋から出たらどうすればいいんですか?」
「俺が着替え終わるまでそのままそこで待っていれば文句なしの萌え萌え美少女だ」
「わかりました」
ドア越しに話しかけてくるゆいにそう返事を返した俺は、これ以上の面倒ごとが起きる前にサッサと着替えることにした。
・・・・・・やれやれ、朝から疲れるぜ。
こんな感じのほのぼの?な日常系ヤンデレがテーマのお話を書いて行こうと思います。
ヤンデレではありがちなグロい表現などは書かない予定です。
全年齢対象になるように書いて行きます。
そのうち表紙イラストなんかも描いてみようかな。
とりあえず、あと5話分のネタはもう既に考えついているのでそのネタを全部書き終わってからイラストを描こうかな。
そんなこんなで『小説家になろう』で不定期連載中ですので、暇な人は見に来てくださいね。
タイトルは『ヤンデレ彼女の躱しかた』、作者名は毎度お馴染みの『負け犬』です。
ということで今回はここまで。
それではまた次回(^o^)/